システムトレードとは・・・株式投資で安定的に勝つにはこれが一番だと思います

はじめに

株式投資をやっている方で「システムトレード」というものをやっている方はいませんでしょうか。
システムトレードとは、Wikipediaでは投資を行う際に裁量を排し一定売買ルールに従って売買を行う方法を指す和製英語と定義されています。

伝統的な株式投資では、四季報などで企業の財務分析を行って、割安と判断すれば株を買い、割高と判断すれば株を売るといったことをすると思います。

しかし、ある会社の株が「割安」や「割高」とはどう判断するのでしょうか。
ある人はPERが10倍以下を割安、PERが25倍以上を割高と判断するかもしれません。
ここで考えなければならないのは、PERが10倍以下、PERが25倍以上とは何か根拠があるのでしょうかと言ったことです。

あなたの投資判断には根拠がありますか

株式相場が過熱状態であれば、PERが10倍以下である銘柄の数は少なくなっているでしょう。
しかし、株式相場が過熱状態であるということは上がっている銘柄が多い状態、つまり株を買ってじっと持っていればお金が儲かる状況にあるわけです。
この時、持っている株がPERが25倍以上になったから持株全てを売ってしまい、PERが10倍以下の銘柄が無いという理由で指をくわえているだけというのはもったいない訳です。

逆に株式相場が閑散状態であれば、PERが10倍以下である銘柄の数は多すぎて、どれを選べばよいのか分からないといった状態かもしれません。
しかし、株式相場が閑散状態といった時というのは、業績がよかろうが悪かろうが株価が下がっている状態です。
PERが10倍以下の銘柄がたくさんあって選び放題であるため、全財産を株に投資した場合、そこからさらに株価が下がって大損を被るといったことも珍しくない訳です。

ここで大抵の人達が考える対応策は次の二つだと思います。
一つ目は、上昇相場の始まり、下降相場の始まりを、何らかの方法で判断する方法を決めて、それに従うというパターンです。
二つ目は、上昇相場の始まり、下降相場の始まりを判断するなんて無理な話なので、多少の含み損や利益のとりっぱぐれはあるかもしれませんが、PERが10倍以下、PERが25倍以上の判断基準で割り切って、難しいことは考えないといったパターンです。

しかし、この二つのパターンのどちらにも言えることですが、これらの判断基準で過去30年くらい売買した時に、どれくらいの儲けが出るのかを検証してから株式投資を始めたという方はゼロに近いのではないでしょうか。

出会いは斉藤正章氏の「株 勝率80%の逆張りシステムトレード術」

私も昔は株式投資で儲けは出ていましたが、明確な売買基準を持っていなかったため、買ったは買ったで本当に今この銘柄を買ってよかったのか、売ったら売ったでここから更に株価が上昇しそうで、売ったことは失敗だったのではないかとくよくよ悩んでおりました。

その時出会ったのが、斉藤正章氏の株 勝率80%の逆張りシステムトレード術でした。
それまでも結構いろいろな株式投資の本を買って読んでいたのですが、大抵の本では数字が出てこないのです
数字が出てきたとしても、著者の売買実例が出てきて、「この時の売買でいくら儲かりました、利益率は何%でした」とかいうコメントがあるくらいです。
読者としては、「こういう判断基準で買って、こういう判断基準で売った場合、過去にこれだけ利益が出ることが分かったので、こういった売買をしたところこれくらい儲かりました。」ということを知りたいわけです。
しかし、「株 勝率80%の逆張りシステムトレード術」には、こういう条件で買って、こう言う条件になったら売った場合、勝率がどれくらいで儲けがどれくらいということがズバリ書かれていて衝撃を受けました。

最初は驚くほど安定して稼げることにびっくりしました。

今だったら絶対にやらないことだと思いますが、この本を読んだ後どうしても試してみたくなり、この本に書かれていた通りに株を売買してみたところ儲かってしまったのです。
単純な移動平均線乖離率を使った売買なのに利益が出てしまったことに、「俺は今まで何を悩んでいたんだろう」と思ってしまった訳です。

それまではと言うと、株を買う前は「この株でいいのか・・今買うべきなのか・・」といろいろ悩みながら株を買っていたのに、たった一つの指標を使って株を売買して利益が出るとは、これは何なのかと思った訳です。

また、それまでは長期投資をやってきたため、自分が想定したPERに株価が到達するか、悪材料が出てくるまでひたすら待つようなことをやってきました。
つまり、いつ売却できるのかは株式相場次第、利益が確定するのは何年後かといった売買をやってきた訳ですが、この本のやり方だと最長でも一か月くらいで損益が確定します。

イメージ的には、一点集中投資で何年間か株式を保有するのではなく、銘柄を分散して短期投資を行うことによって、利益を積み重ねるようなことができるようになるのではと思い、この方法にはまってしまったのです。

「パイロン」による検証

当時は25日移動平均乖離率ランキングなどはヤフーを見れば出ていたような気もしますが、25日ではなく10日ではどうなのかを検証してみたくなるわけです。
日本の株式市場には、私がシステムトレードを始めた当初でも3,600以上の銘柄数の株式が上場していました。
しかし、これをエクセルで検証するのはなかなか大変な訳です。
そこでネットで検索したところ「パイロン」というソフトが販売されていることが分かりました。

2006年8月に買った時の値段が12万6千円でした。
今では販売されていないようですが、こちらのサイトにパイロンの画面が残っていました。
本当にシンプルな操作画面で、少し不安になるくらいですが、移動平均やRSIなどの代表的な指標による検証機能が十分備わっており、いろいろいじくって儲かる売買ルールがないか調べてみました。

すると、移動平均乖離率以外の指標、例えばボリンジャーバンド、MACD、ストキャスティクスなどはことごとく使えないことが分かりました。
これを使えば儲かるといった指標が見つかれば、黙って一人で使って、こっそりと儲けるはずです。
みんなが知っているような代表的な指標になる訳がないので無理もない話ですが。

また、パイロンでは資金管理ができないので使えないといった意見が多かったです。
これはどういうことかと言うと、例えば25日移動平均乖離率が25%以上の銘柄を買うといった売買ルールの場合、株式市場が暴落した時には買いサインが出る銘柄がたくさん現れる訳です。
しかし、個人が持っているお金には限度があるわけで、買いサインが出た銘柄を全て買うことはできない訳です。
パイロンでは買いサインが出た銘柄全てを買った場合の検証しかできなかったため、私はパイロンのデータをエクセルに落として、自分の資金量で買った場合の検証をしていました。
しかし、これは面倒な訳です。

保田 望氏の「検証くん」

ある時、保田望さんという人がシステムトレードのセミナーをやるということで、九段下まで出かけていきました。
結局は、パイロンではできない資金管理ができるトレーディングソフトの販売目的のセミナーでしたが、いろいろ面白い話を聞けました。

逆張りと順張りを組み合わせるといった内容でしたが、逆張りも順張りも買いサインがたくさん出た時ほど期待値が高くなるといった話でした。

他の銘柄は変化がないのに一銘柄だけ下落した場合に、その銘柄で逆張り買いを仕掛けるというのはナンセンスな話だと考えられます。
なぜなら、その銘柄に悪材料が出たと考えられるからです。
しかし、多くの銘柄が同時に下落している場合、市場全体がパニックになっているので、そのパニックが収まれば下落していた反動で戻ることが多いのです。

順張りで仕掛ける場合は、普通にブレイクアウトした銘柄を片っ端から買っていった場合、勝率が悪いためかなり悲惨な状態になります。
これが、市場全体がイケイケな状態である場合には、勝率もよくなり、期待値もよくなります。

このトレーディングソフトは「検証くん」という名前でした。
私がこの検証くんを実際に購入したのは、何度か機能追加されてバージョンアップをした後、2008年7月に630,000円で購入しました。
その後にデイトレードのための自動発注機能が付いたバージョンのものも780,000円で購入したので、今思えばかなりの散財をしました。

機能的にはよくできたソフトだと思うのですが、自動発注機能が証券会社のセキュリティ基準に引っ掛かって使えなくなったり、数年もしないうちにサポートが勝手に打ち切られて会社が音信不通になるなど、何とも残念な目にあいました。

リーマンショックで信用取引を使っていたのが裏目に出ました

このシステムトレードを取り入れてひどい目にあった記憶としてリーマンショックのことが思い出されます。
「検証くん」を使って、過去20年くらいにあった暴落であれば、間違っても損をすることは無いといった売買ルールで仕掛けたので、リーマンショックが始まった時は、またまた儲けられる機会が来たと思っていました。

検証をしていくと、現物取引だけで売買をするよりも信用取引を加えて売買した方が、ドローダウンも低く抑えられるといった結果も出ていたため、信用取引で買いも入れていきました。
しかし、信用取引を行うと言っても、三階建てのような少しでも思惑と違う方向に行ったら即追証と言った水準ではなく、現物1:信用1以下といった割合でした。

資金の投入も三回くらいに分けるなど、慎重に株を買っていったはずだったのです。
しかし、普通であればもうそろそろ反発するところなのに、これといった反発もなく株価が落ちていきます。

株式市場は、10年くらいに一度はこんな想定外の相場がくるように思えます。
こういった時は「相場なんてどんなに研究しても全くの無駄ではないか」と思えるほど、市場の想定外の動きに全くついていけず、ただただ凍りついて身動きが取れなくなってしまいます。

こういう事態に対処する唯一の方法は、信用取引はしないということだと思います。
相場のように確実性が無いものについて、借金をしてするなどやってはいけないことなのです。
借金をしなければ、それなりに痛い思いをすることに変わりはありませんが、再起不能になることはまずありません。

散々検証しましたが大儲けはできないようです

今まで「検証くん」を使って売買ルールを検証したり、エンジュクから販売されている投資DVDを買って勉強するなど、かなりお金と時間をかけて売買ルールを検証してきました。

確かに株価を使ったシステムトレードは、逆張りであれば株価が落ちていく時の投資家の恐怖心をうまく使った手法であり、順張りであれば極度に楽観的になった投資家の心理に乗る手法なので、これらの感情が投資家から消えない以上、効果が薄れることはあっても機能しなくなることは無いと思います。

実際、株価データはデータゲット社から購入できるので、データを準備するのに手間がかかるといったこともなく、シストレ魂などのトレーディングソフトを使えば簡単に売買ルールを検証することができます。

検証する手間さえかければ、不動産投資の何倍の利回りを安定して稼ぐというのもそんなに難しいとは思いません。
しかし、株価だけ使った売買ルールは検証が簡単であるために、年々有効性が薄れているのも確かかと思います。

また、私の場合もそうなのですが、私が株で大きく儲けた時期はシステムトレードをやっていた時期ではありません。
企業分析はもちろんやりましたが、裁量トレードで緻密とはとても言えない分析で買って、長く株を持っていた時期に稼いだお金が、私が株で稼いだお金の大部分になります。
そのため、システムトレードの利益は私には少し物足りなさを感じます。

まとめ

私のシステムトレードによる株式投資について経験談と思うところを書いてきました。
このシステムトレードは、株式投資を始めるのに二の足を踏んでいる方にはいいものではないかと思います。

株式投資は、不動産投資とは違い一回の失敗で即再起不能となるものではありませんので、自己流で失敗しながら学んでいくことも可能だと思います。
しかし、失敗するのは精神的にかなりこたえるものであり、株を買って含み損になったたま、株を買ったことも忘れてしまうといった方も多いと思います。

しかし、何らかの形で投資というものを行わないと、お金持ちになる道は完全に閉ざされてしまうので、最初の一歩にこのシステムトレードを始められるのはどうでしょうか。

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