株式相場を予想することは可能なのか・・・無理だけどそれなりに何とかなるかも・・・

はじめに

株の買い場を説明する時に、上昇相場に転換したのを見てから買いなさいと分かったようなことをいう人は良くいます。
ここで「ほー、そうなんだ」と間に受ける人は相場の肥やしになるので相場に手を出すのはやめた方がいいと思います。
大抵の人は、「上昇相場に転換」と言っても、どのように「上昇相場に転換」したのか判断方法が分からない人が大半ではないでしょうか。

確かに株式相場が今後上がるのか下がるのか100%分かる人はいないし、この正解のない答えを求めて移動平均線、ボリンジャーバンド、MACDなどテクニカル指標が作られてきました。
これらの指標のどれが有効かと、株式投資ソフトを使って検証した方も多いと思います。
しかし、これらのテクニカル指標を株式投資ソフトを使って検証した結果、役に立つテクニカル指標などこの世に存在しないことが分かり、茫然自失の状態になった方も多いのではないでしょうか。

株式投資の必勝法

相場で継続的に勝っている人は、そもそも相場で勝つための秘伝の必勝法など持っていません。
必勝法があるとしたら、相場で継続的に勝っている人は、ある程度損することを前提に、それ以上の利益が出る方法を研究して、それを実行しているだけです。

ここで重要なのは、相場で勝っている人達は、この長い目で見ればトータルでプラスが積みあがっていく売買ルールを、
①自分でみつけるか、
②本や他の人から聞いたルールを自分で検証して確かめてから、
実弾を使って株式投資をしていることです。

要は「本に書いてあったから・・・」とか「あの人がこんなことを言っていたから・・・」といった他力本願の方法では、株式投資に勝つことができません。
本に書いてあった売買ルールや、偉そうな人が言っていた売買ルールが、そもそも間違っていたということもよくあることです。
それ以上に、これら他人から仕入れた売買ルールでは、長い目で見ればトータルでプラスになるのに、実弾を使った投資を始めてからちょっとマイナスになると、もう続けられなくなってしまいます。

それは「長い目で見ればトータルでプラスになる」という中の「長い目」というのが、1~2週間の話ではなく、売買ルールによっては数年間を意味することも多いからです。

優れた売買ルール

このようなことを書くと、よっぽど株式投資を研究してから始めないと、株式投資に勝つことはできないのでは、と思われる方もいるかもしれません。
これはある意味正しいことで、株式投資で利益を得るには常日頃の研究は欠かせません。

しかし、これは複雑怪奇な売買ルールを見つけなければならないという話ではありません。
売買ルールを複雑にすればするほど、カーブフィッティングと言って検証の段階ではうまくいっても、実弾を入れてみると研究通りに利益が出ない、利益どころか損失が出てしまうということも珍しくありません。
ルールは単純な方がいいのです。

株価位置とは

単純な売買ルールとして株価位置というものをお紹介したい。
株価位置とは、私がお世話になっている会社四季報オンラインによると、
「当該期間中の高値を100、安値を1として、現在の株価がその幅の中のどのあたりにあるかを数値化したものです。」だそうです。

これはどういうことかというと、具体例を見るのが一番わかりやすいと思います。

こちらは今年(2020年)の日経平均のチャートです。
1月17日に24,115.95の高値をつけて、3月19日に16,358.19の安値をつけています。
グラフの一番端(10月23日)の株価の位置はかなり100に近いところにあるのが分かります。
具体的に計算してみると、10/23終値は23,516.59なので、

(23,516.59- 16,358.19)÷ (24,115.95 – 16,358.19) × 100 = 92

となります。

株価位置がどれくらいならば買いなのか

ここで全くの仮の話なのですが、資金を20分割して、毎営業日1単位づつ日経平均を買って、20営業日目に売却するということをしている変な人がいたとします。
この時の結果をパーセントで表すと以下の通りです。

「トータルで大分プラスになっているので必勝法を発見したのでは・・・」と考えて有頂天になる方がいたらとってもおめでたいです。
プラスになるのはこの期間の多くで日経平均は上がり続けているからです。
次の表をみれば分かります。

リーマンショックのあたりは大分落ち込んでいると思いますが、上がっている期間の方が多いのが分かります。

私が言いたいことは、概ね株価位置が低い時に買った方が利益が大きくなっており、株価位置が0.6を超えたあたりで買うとちょっとのプラスか、下手をするとマイナスになるということです。

「ある程度」高くなったら下がるというのは当たり前の話かもしれませんが、その「ある程度」って感覚ではなく数字で測れますか。
この「ある程度」を数字ではなく感覚で測ろうとすると、臆病になってまだまだ上がるところで売ってしまったり、逆にいつまでも強気のまま暴落に巻き込まれたりします。

まとめ

株価位置というシンプルな数値を使っても、ある程度役に立つ指標になることが分かりましたでしょうか。
移動平均線を何日線にしたらよいか・・・など悩んでも株式投資の成績がよくなるものではありません。
結論としては、株を買ったり売ったりするタイミングを数値で判断できるくらい研究してから、実弾を使って投資を始めても遅くはありません。
少しくらい遅くなっても株式市場は無くなりませんし、焦って始めたらすぐに強制的に退場させられる可能性の方が大きいですから。

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