経理マンが採用面接でこんな質問をされて困りました

はじめに

私は昨年からまた転職のための面接を受けています。
いろいろ事情はあるのですが、この年になっても職場を移ることを考えなければならないのは辛いものがあります。

この頃の経験があったので、起業などをしてしまった人間では書類選考も満足に通らないと思っていました。
確かに一部上場企業だとほとんど書類選考も通りませんが、これから上場を目指されている会社さんなどから面接のお話をいただいております。

私も現職で人を採用するために面接官として面接をすることも多いのですが、面接のたびに何を聞いたらよいか試行錯誤しながら考えています。

ほとんどの会社の面接では、私の今までの経歴とちょっとした追加の質問で終わることが多いのですが、中には今度私が面接官になった時に質問してみようと思うような面白い質問をされる会社もありました。
この記事では、そんなことを感じた質問をご紹介しようと思います。

「減価償却」って何ですか

これは「DMM.COM」の本社機能をしているDGホールディングスという会社の面接時に聞かれた質問です。

私は経理経験20年なので「減価償却」どころか、もっと難しいことも知っているつもりだったのですが、いきなり「減価償却って何ですか?」と聞かれ固まってしまいました。

「固定資産を購入した時に費用収益対応の原則にのっとり・・」とか「固定資産など金額が大きいものを購入した時に一括で費用としては・・」などいろいろ考えられますが、もう学生時代から25年近くたった現在では、いきなり聞かれてもすぐに即答はできませんでした。

この質問は別に「減価償却」を知っているかどうかが問題なのではなく、知っていることをとっさに聞かれた時にうまく答えられるかが問われているのだと思います。

あと引当金の四要件とは何かも聞かれました。
学生時代には完ぺきに暗記していたことですが、25年という年月はむごいものを感じます。
「えーと、何だったっけ・・」と30秒考えましたが、結局出てきませんでした。

右の文章と左の文章で違う個所を見つけてください

以前は公認会計士をしていたという管理部長さんと面接した時の話です。

適性検査と称するテストを受けたのですが、有価証券報告書の【事業の状況】の所が書かれた紙を二枚渡されました。
内容としては、ちょっと見は同じ文章でも、所どころ違う個所があるので探しましょうといった内容です。
例えば、「150,205」の所が「105,205」と書かれていたり、「当期純損益」が「当期純利益」と書かれている場所を探すといった内容になります。

私はこのテストを完璧に答えられたと思いました。
しかし、結果はそうでもなかったようです。
面接をされた方に「どこが見つけられていませんでしたか」と聞いたところ、例えば「mineo」が「mine0」、「cyzen」が「cyZen」になっているような所を見逃していたと教えていただきました。

経理をやっていると数字の間違いはすぐ気付くのですが、アルファベットの大文字小文字や、文字の全角半角などの違いなどは見つけられない人が多いと、面接官の方がおっしゃっていました。

これができなかったからと言って面接の合否には関係ないとは思いますが、開示業務の経験値を見るにはいいテストではないかと思いました。

いきなり簿記一級の問題を渡されました

連結決算のための人員を募集している会社に面接に行った時のことです。

最初は普通の面接を行っておりました。
ひと段落して適性検査ということで問題と解答用紙が配られたのですが、おそらく簿記一級の問題集の中から連結に関する問題をとってきたものだと思います。

最初は連結決算を何年もやってきたので全く問題ないと思っていました。
しかし、大手システム会社をやめて5年くらいは経っているのでそれなりにブランクがあり、連結決算を何年もやったといってもシステムを使いながらやっていたので、紙と電卓だけで解けといきなり言われてもうまくできなかったわけです。

学生時代には何の問題もなくできたことですが、ここでも25年という年月を感じてしまいました。

このビルはいくらで買えると思いますか

大手町の一等地にあるビルに事務所を構えている会社に面接に行った時の話です。
事前に入室のためのQRコードがメールで送られてきて、そのQRコードを使って入館証を受け取る機械が受付横にあるなど、セキュリティが厳重なビルに行きました。

指定の階まで上がっても会社の表札がどこにもないので「どこに行けば・・」と悩んでいると、受付の女性がいる部屋を見つけて一安心したといった感じの会社でした。

普通は私の経歴から話が始まるのですが、面接官である会社の代表者から出てきた質問は「このビルはいくらで買えると思いますか」でした。
いきなりの質問だったのですが、すぐ頭の中で暗算を始めて計算した答えをいうと、「ビジネスのセンスが無いですね」と言われ、どのように計算するのかという説明が始まりました。

まず、「このビルに入っているテナントを確認しましたか」といった話から始まりました。
「商工会議所」やら「Deloitte」のように、特別に看板を設置してあるテナントは覚えていましたが、他の関係の無い会社は覚えていませんでした。
私が正直に答えると、現地に行くということ自体が情報の宝庫なのだから、面接が始まる前にビルの周りを一周したり、どのような会社がテナントとして入っているか見るべきだといった話になりました。

見る理由としては、そのビルにテナントとして入るためには、そのビルのオーナーが各テナントについて与信審査をしているはずであり、大手町の一等地に物件を持っている会社の与信審査はそれなりに厳しくなるので、そこに入っているテナントはしっかりした会社であるのが分かるといった話でした。

そういった話から、このビルの敷地は何㎡で、坪いくらで貸し出されているので、利回りを考えるとこれくらいの金額だといった話になりました。
私は暗算六段なのですが、いきなり何千億の買い物の話をされて、桁数がよく分からずうまく答えられませんでした。

Google並みの難しいなぞなぞを出題されました

「このビルはいくらで買えると思いますか」のお話が終わって「適性検査を受けますか」を聞かれました。
正直、それまでの面接でグジュグジュの回答しかできなかったので「やめておきます」といって帰っても結果は変わらないと思いましたが、せっかく来たので受けてみることにしました。

内容を見ると5択の問題が6題あって30分で答えるのですが、問題を読んでみると解ける自信が全くなくなるといった内容でした。
内容はというと、仮定が何個か設定されており、この仮定に基づくと絶対にありえないものはどれかといった問題でした。

あまりにも難しくて、帰り際に「この問題、全部正解した人はいるんでしょうか」と尋ねたところ、東大などの有名大出身者であった方などが全問解いたことがあるそうです。
中には、30分どころか10分くらいで解いてしまった天才もいたそうです。

会社の代表の方は、学生時代から宇宙工学をいう分野で起業をしていたということでかなり頭の良い方だと思いました。
私と話している最中にも、あくびを隠そうともせずにやっていて、相当退屈なんだろうなと思いました。

採用の背景についても聞いてみましたが、管理部門の方がこの代表の方に「ついてこれない」といった話になり、私も「ついていけないな」と思いました。

まとめ

採用面接時に面白いと思った質問についてご紹介いたしました。

私も面接官として採用面接をしてみて、質問にうまく答えられるかどうかは、あまり結果に影響しないのでは、と思っています。
それよりも面接というのは、一緒に働けるかどうかを見る場であるというのが重要なことなので、あまりうまく答えられなかった質問があっても、くよくよしてもしようがないと思っています。

しかし、会社としては職務経歴書や二、三回の面接だけで人を採用しなければならないので、いろいろ工夫の余地があると思うのですが、多くの会社でなかなか手が回らないのが実情だと思います。

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