新築区分マンション投資・・・不動産投資で絶対にやってはいけないことをやってしまった

はじめに

不動産投資・・・超ハイリスク副業、9割のサラリーマンにとっては地獄への一里塚で新築区分マンション投資は絶対にやってはいけない投資であることを書きました。
しかし、私はものの見事に新築区分マンションを買ってしまった訳です。

ここで私が言いたいのは、この新築区分マンションを買ってしまった時、私は分譲マンションをローン無しで買えるくらいのお金を株式投資で稼ぐくらい投資の知識や経験を持っていた訳です。
もちろん、金持ち父さん貧乏父さんもしっかり読んでいました。
しかし、やってしまった訳です。

その理由は、一言で言えば油断ということだと思います。
投資の失敗は、ちょっと魔が差したといった軽い油断から発生してしまうのです。

始まりは一本の電話

なぜそんなものを買ってしまったのか、時系列でご紹介していこうと思います。
ある日会社で仕事をしていると、隣の隣の人の電話が鳴り「結構です」といって電話が切られました。
一分もしないうちに今度は隣の人の電話が鳴りました。
どうやら代表電話から番号を一番づつずらしながら、片っ端から営業電話をかけているようです。

とうとう私の電話が鳴って、いつもならば断わるところ、その時は暇だったのか、「たまには違う人と話すのもいいかな」と思ってしまったのか、話を続けてしまったのです。
当時、私は株式投資である程度お金を持っており、株式投資で損をすることは年単位ではほとんどないのではと思っていました。

しかし、当時はシステムトレードなどはやっていなかったため、安定的に株式投資で収益をあげることができるものとは考えていませんでした。
それに比べて、不動産投資は収益性は株式投資と比べて低いとは思っていましたが、毎月決まった家賃が入ってくる安定性は捨てがたいと思っていました。
いつかはやってみようかなと思っていましたが、始めるきっかけがなかったといった状態でした。

電話の主は不動産の営業さんにしてはたどたどしい感じの若い女性の声で、「将来年金が減ってくるので・・・」とか「生命保険代わりに・・・」とか使い古された退屈な内容だったのですが、不動産投資の勉強がてら会って話をすることにしてしまったのです。

営業さんがやってくる

数日後、会社の受付に電話の主の若い女性の営業さんと、上司と思しき男性の方が訪ねてきました。
若い女性の営業さんは、地方から出てきたばかりの営業さんにしては気の弱そうな方で、お話の方はもっぱら男性の上司の方がされていました。

その時雑談で、正直に女性の営業さんが押しが強いタイプに見えないと言うと、上司の方が言うには、あまり押しの強くない方がアポイントが取れるのだそうです。
そんなこともあるのかと思いましたが、これはこれで効率的な分業体制だなと思いました。

お話の方は、余り目新しいことを聞いた記憶がなくてよく覚えていません。
しかし、手付金が最低額の10万円だと毎月12,000円くらいの持ち出しになると聞いてこれはダメだなと思った記憶があります。
なぜなら、金持ち父さん貧乏父さんをしっかり読んでいたからです。

しかし、「この場で決めるのではなくとりあえず物件を見られてから・・・」みたいなことを言われ、また今後の勉強のために物件を見るという経験をするのも悪くはないと思ってしまった訳です。

物件の見学

物件は京浜東北線の東十条駅近辺にあり、会社帰りに嫁を誘って二人で見に行きました。
物件を見ると言っても自分が住むという訳ではないので、あまり気合を入れてみるといった感じではありませんでした。

新築なので汚いといったことは全然ないのですが、ちょっとシンプルすぎるかなと思った記憶はあります。
学生か社会人になった独身の方が、寝に帰ってくるスペースといった印象を受けました。

この時点でも契約するという気持ちはあまりありませんでした。
あくまでも、今後のためのお勉強といった気持ちで物件を見たり、話を聞いておりました。

契約

こんな訳で、物件を見てからしばらく放置状態だったわけですが、ある日また営業さんと上司の方が会社の受付に訪ねてこられたのです。

あまり気乗りがしていなかったので、今回で勉強は終了するため断ろうと思っていました。
しかし、上司の方から思いがけない提案がありました。
今日決めていただければ100万円値引きするというものでした。

今思えば、これが1,000万円値引きしますならば話に乗るべきだったと思います。
これくらいの値引きならば十分な利回りが取れたと思います。
しかし、私はここで投資を考える時の100万円と生活に使う100万円を混同してしまったのです。

どういうことかというと、株式投資では年収くらいの損切をしなければならないこともたまにあります。
この時、「給料何か月分を失うのか・・・」などと考えてはいけない訳です。
100万円値引きすると言われた時に、生活費三か月分が浮くなど考えてはいけないのに、このような思考方法でラッキーとか思ってしまいました。

また、この投資がうまくいかなかったら、株式投資と同様損切すればいいのでは、と思っていました。
買ってすぐ損切った場合は流石にダメージが大きいと思いましたが、すぐ売るつもりは毛頭なく、10年くらいローンの返済をしていけば、間違っても売却価額が残債より大きくなることは無いと思っていました。

結局のところ、「何事も経験して見なければ分からない」という言い訳をしながら、不動産投資を始めるという好奇心を押さえることができずに契約してしまったのです。

謎の不動産業者からの電話

新築区分マンションを買ってから10年くらいが経ちました。
その頃には「失敗したなあ」と思いながらも、毎月12,000円の持ち出しだと生命保険を一口加入しているくらいのダメージなのでそのままほってありました。

ある時、見知らぬ携帯の電話番号から電話がありました。
2,000万でこの区分マンションを売りませんかという話でした。
この区分マンションの購入は「失敗したなあ」と思っていたので、残債より高く売れるのであれば売ってもいいかと思い、一般媒介契約を結んで売ってもらうことにしました。

その2、3日後、今度はこの区分マンションを買った会社の関連会社の方から電話がありました。
マンションを売りに出しているようだが我々に売らないか、直近の売買履歴では800万で売っている履歴があるので800万でどうかと言っていました。
「馬鹿言うんじゃない」と当然断ったのですが、正直800万で売った履歴があるというのは本当なのか、この区分マンションはそんなに価値が無いのかと不安になりました。

ふざけた提案

一般媒介契約を結んで一週間くらいたってから、不動産屋から電話がありました。
何人か見込み客に物件を見せて1,400万で買うという方がいるから売らないかと話し始めました。
残債以下の金額であり、この金額で売る理由もないので、「はい、さようなら」と言って電話を切ろうとしたのですが、「ちょっと10分くらい時間をくれ」というのです。

「10分だけですよ」と断って話を聞き始めたのですが、話を聞いて最初に800万という売買履歴が本当であることにびっくりしました。
まあ、その後はなぜ800万でマンションを手放した人がいるのか、これから将来にわたって物件を持つと〇〇円かかるとか、最初の2,000万という話はなんだったんだろうと思いながら、いろいろ話を聞いた後「10分たったので・・・」と言って電話を切らせてもらいました。

携帯電話の番号が業者に出回る

電話を切ってから、なぜか週に何度も不動産業者から電話がかかってくるようになりました。
一体何なんだろうと思い、かけてきた不動産業者にどこからこの番号を手に入れたのかを聞いても教えてくれません。
かれこれ30件くらいは電話を受けて、やっと電話が落ち着いてきました。

どうやら2,000万円とありもしない金額をいって私の区分マンションを売ろうとした不動産業者が、私の携帯の番号を業者に売ったようです。
落ち着いたとはいっても一か月に一回くらいは不動産業者から電話がかかってくるので、煩わしくて結局この番号は解約することになりました。

一括査定サービスに登録

この売却未遂事件から2年くらいが過ぎて、ある不動産投資のスクールに入ることにしました。
そこで新築区分マンション投資はやってはならぬ投資であることを、理由も含め細かく知ることになるわけです。

ほとんどの方は、売るか、残債以上で売却できずに追加のお金が払えずに持ち続けるかといった選択をするようです。
新築区分マンションを過去2件も持っていた講師の方は、もうけが出ている物件を売った時に一緒に区分マンションを売ったと言っていました。

私は株式投資で散々損切をやってきたので、失敗した投資を続けるよりは損切した方がいいと思い、一括査定サービスというものを使って、この区分マンションを売却することにしました。

売却

私の使った一括査定サービスは、5社から見積もりをもらって売却を行うというサービスでした。
お願いする前は不動産業者などどれも同じと思っていましたが、中にはびっくりするところもありました。

この中の一社は、売却額を低く設定するよう説得してくるという、お客の側からしてみれば訳が分からない業者でした。
普通はこちらの希望の金額を聞いて「ご希望に添えるよう一生懸命やります」みたいなことを言うのですが、この業者は家賃がこれで想定利回りがこれだから「そんな金額では売れません。売却価額はこの金額です。」と言うのです。

こちらもそんなことは百も承知で、できるだけ高い金額で売ろうとしている訳で、そんなことを真面目に言われても困るわけです。
当然「こいつは相手にせず」と思い無視するんですが、こういう業者に限ってしつこいので困りました。
「こちらが何も知らないから教えてあげなくては」と思っているのか、安くすれば買い手が早く見つかると思っているのか分かりませんが、「普通に商売しないとお客さんいなくなるのに・・・」といつも思っていました。

困った業者とは逆に、できるだけ高く売却できるように知恵を絞ってくれる業者さんもいました。

例えば区分マンションを購入した時、家賃保証契約を結んでしまったのですが、家賃保証契約は毎月家賃が入ってくることが原則保証されている代わりに、家賃が少し低く設定されている訳です。
低い家賃だと利回りが低くなるので、買い手としては家賃保証契約を引き継がないといけないとなれば、それだけ買値を低くする必要があります。
家賃保証契約を解除するには、家賃3か月分解約手数料をとられるのですが、そうした方が高く売れるので解約しましょうと提案してくれました。

また、契約は5月中に結んでも、引き渡しは8月にしましょうといった提案もしてくれました。
こうすると、売却価額は変わりませんが、引き渡しをするまでの家賃は受け取ることができるので、家賃保証契約の解約手数料分くらいはもらえるようになります。

当然、後者の業者さんに売却をお願いしたのですが、私が知らないやり方を提案して、売却価額をこちらの希望まで上げてくれたことに感謝しました。

まとめ

新築区分マンションを購入することは、無駄な苦労を背負い込むのと一緒です。
いろいろな経験を積めたことは勉強にはなりましたが、ここで経験したことは新築区分マンションを購入する前にいくらでも調べて回避できる失敗の範疇です。

新築区分マンションを購入しようとしている方が、このブログを読んで、その購入を思いとどまっていただけたのでしたら幸いです。

もう既に新築区分マンションを購入されてしまっている場合はご愁傷様です。
その損失を回避する手段は全くありません。
しかし、その経験を周りの人に話して同じ失敗をするのを防ぐことはできます。
それが面倒でしたら、このブログのことを教えてあげてください。

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