経理マンの起業スクール体験記No.1・・ジェイ・エイブラハム『Business Journey』

はじめに

この講座を受講したのは、東洋トレード塾が終わって数か月たった頃でした。
東洋トレード塾の主催者の方から「この動画を見ることをお勧めします」のようなメールが来たのがきっかけです。
「マーケティング」という、商売をやっていくには必ず知っておかなければならないことを学ぶ必要がありますという内容だったと思います。

今思えば即ゴミ箱にいれるべき営業メールだったと思います。
情報を仕入れたらアウトプットすることが大事とか教えられたのを真に受けて、動画に対するアンケートにいろいろ書き込んで送ってしまったかもしれません。

そのことにより返金対応を考えなければならない講座に大金を払い込むことになるとは思いもしませんでした。

なぜか東洋トレード塾の講師から電話が・・

当時の私の最大の関心事はカメラ輸出事業を仕組化することでした。
利益を稼ぐことができるようになっていましたが、労働集約的な事業なので、私が目一杯働かないといけない状態でした。
そのような状態なので「マーケティング」がどうのこうのという講座には、最初は全く興味がありませんでした。

そう言う訳で、この講座の無料プロモーション動画のことも頭から消えかかったころに、東洋トレード塾の講師の一人から電話がかかってきたのです。
なんとこの方は、この講座ジェイ・エイブラハム『Business Journey』の販売先である「株式会社OUTSTANDING」という会社の営業マンになっているというのです。

東洋トレード塾で無料のコンサルを受けていた時、畑中さんよりこの方が営業マンに戻ったと言った話を聞いて、「ネットビジネスをしている方が営業マンに戻ることなどあるんだなあ」と思った記憶がありましたが、こんなきっかけでまた話すことになるとは思ってもいませんでした。

本一冊につられた結果20万円の講座を申し込むとは・・

「マーケティング」の話に興味がそれほどなかったのですが、私がやっている事業にプラスになることを聞けるかも、とか、話を聞くだけでもジェイ・エイブラハムの本を一冊もらえるというので、「株式会社OUTSTANDING」の事務所を訪ねてしまいました。

東洋トレード塾の元講師の営業マンが、ジェイ・エイブラハムがアメリカの全マーケターのお師匠さんにあたる人だとか、昔同じような講座を何十万円も出して受講したとか話し始めた時には、もう本もいただいたので帰ろうかなと思っていました。

そう思っていたところ、今私が抱えている懸念事項について聞かれました。
私が仕組化について悩んでいるといった話をすると、この方は「マーケティング」は何かを売る時にだけ役立つものではなく、自分だけでなく相手の利益になる条件を提示することにより、人に協力を仰ぐのにも役に立つといった話し始めました。

この実例として、この方がやっている運動教室について話していただきました。
この方は体育大を卒業した方らしいのですが、実家に戻った時、あまり使われてなさそうな建物を見つけたそうです。
その一方で、多くの子供連れのお母さん達が子供を遊ばせているところを見て、この使われてなさそうな建物を格安で借りて、子供達に運動させるような教室を始めたそうです。
当初は自分で教室をやっていたそうですが、今では大学の後輩に教室を任せているので、この方が教室に立つことはあまり無いそうです。

こんなことがジェイ・エイブラハムの講座を受講した結果できるようになったという話を聞いて、俄然興味が湧いてしまい『Business Journey』に申し込んでしまいました。
受講料は198,000円でした。

品のいいおじいさんによる英会話教材でした

実際に配信されてきた『Business Journey』の動画を見てみました。
感想は「英会話を勉強するにはいいかもしれないけれど、これを聞いてどうしろと・・」というものでした。
ジェイ・エイブラハムという品のいいおじいさんが非常にクリアな英語で毎回お話をするのですが、それを聞いても、私がこれからどうすべきかといった具体的なことが全く分からないのです。

正直、「株式会社OUTSTANDING」の事務所に行った時にもらった「限界はあなたの頭のなかにしかない」というジェイ・エイブラハムの本を読めば、何も20万円も払う必要はなかったなと思いました。

この本の中に、シーズンオフのフットボール場の駐車場が何も使われていないのを見て、ここでフリーマーケットを開くという話が出てきます。
これを読んで「こんな頭の良い人もいるんだなあ・・」と思える人は、この講座を受講して満足されたと思います。

しかし、私が読むと「これ本当かなあ・・」と思ってしまうのです。
シーズンオフとはいえフットボール場の駐車場を借りるのには、結構なお金がかかることは想像できます。
そのような物件を借りるには、貸し手側の与信審査をパスする必要があるので、ビジネスを始めたばかりの人間が借りられるとは思えないのです。

知り合いにフリーマーケットの業者がいたという話ですが、そんなに都合よく知り合いにそんな人がいるのか疑問です。
「お隣の家族が趣味でフリーマーケットをやっているのを知っていた」ではなく、一声かければフリーマーケットを開ける人達を何十人か何百人規模で集められる人が、たまたま知り合いにいたという話になると思います。
このような「ちょっと話に無理があるんじゃ・・」と思うようなたとえ話を、これでもかと話すのです。

頭をやわらかくして考えれば、お金儲けの方法などいくらでもあるみたいなことを例を使って説明されるのですが、そういうことができないからお金を払って学ぼうとしている人間が聞いたところで役には立たないのです。

ビジネスを始めて何年にもなるという方が、何か参考になるものがないかを探すというのであれば『Business Journey』はいいかもしれません。
しかし、そこまでのレベルに到達していない人間が聞いても、何やら宗教染みたものを繰り返し聞いたという印象しか残らないのでは、と思いました。

ホットシートセミナーとは・・

『Business Journey』を受講すると、特典として『Business Journey』の主催者である小林亮太さんが行う「ホットシートセミナー」なるセミナーに参加することができました。

小林亮太さんとは、20代半ばで年商が50億円規模の事業を築いたと広告の中で書いてあった方です。
これが本当かどうかは知りようがないことですが、話を聞いてみると、この若さでいろいろな経験を積んでいる方であることが分かります。

このセミナーには30人くらい参加者がいたのですが、ほとんどの方がお店を構えて事業をされている方だったように思えました。
初めに質問を受け付けていたので、仕組化について質問を書いてみたのですが、このレベルの話はこのセミナーの参加者には話すことではないと思われたのか、時間がなかったのか答えてはいただけませんでした。

内容はほとんどがWebマーケティングに関することだったと記憶しています。
人を集めることができればビジネスができる、ビッグデータがあればビジネスができると言ったような話だったと記憶していますが、当時の私には別世界の話のように感じました。

返金対応を要請

いずれにしても講座の満足度が低く、この講座を聞いてどうビジネスを立ち上げればいいのか分からなかったため、返金対応してくれるように「株式会社OUTSTANDING」にメールを送りました。

このようにデカデカと全額返金保証を謳っているのだから、返金してくれるのではと思っていたのですが、そうはなりませんでした。

返金依頼のメールを送ると『Business Journey』のプロモーション動画で小林亮太さんとお話ししていた方から電話が来て、「講座を受講された方は皆さん満足度が高く、返金など求めずにこのまま学びを深めれば・・」というような話を始めました。

何を言っているんだろうと思って改めて返金を求めると、「カリキュラムをしっかりと実践されている」のが条件といった話を始めました。
当然こんな話は聞いたことも無かったのですが「特定商取引法に関する表示」というところに記載されているというのです。

それから、私がカリキュラムをしっかりやっているかを確認するとかいって、講座の内容について質問を始める訳です。
しかし、2~3か月前に聞いた内容について覚えているかと聞かれても答えるのは無理な訳です。
答えられないのを待っていたかのように、カリキュラムをやっていないように思われるので返金はできませんなどという訳です。

さすがにこれは無いだろうと思って、この方に「あなただったら『Business Journey』の内容を使ってどのようにビジネスを始めるのか」といったようなことを逆に聞いてみました。
すると、「ビジネスをしている友人がいるので、その友人のためにセールスを行って売上の何%かをもらう」と答えてきました。
「だったら一週間待つので、その方法で198,000円稼ぐところを見せてくれ。そうしたら返金を要求するのはやめる」というようなことを言ったら、「見せてあげましょう」という答えではなく、代わりにカリキュラムを見直す時間をくれるといった話になりました。

改めてカリキュラムを勉強すると・・

「返金してくれるのならば答えられるようにならなければ・・」と思った私は、品のいいおじいさんが話している動画を、ただ聞くだけでは答えられないと思ったので、全て書き取ってみようと思いました。

すると、頭への入り方が全然違うことが分かりました。
全て書き取ったところでビジネスが始められるような講座の内容ではないという考えが変わることはありませんでした。
しかし、ただ漫然と聞くのと、全て覚えるつもりで書き取るのでは、頭への残り方が全然違うことを実感しました。

その一週間後くらいにもう一度、別の頭の悪そうな若い男が、講座の内容について質問するために電話をかけてきました。
今度は、ある程度スラスラと答えていたのですが、最後に「マーケティングとは何か」といった質問をされました。
この講座の中で、ジェイ・エイブラハムは「マーケティングとは・・」と言った感じで、マーケティングについて四つくらいの別の定義づけをしています。
私がその一つを言うと、「こちらを答えてほしかった・・」とか言って別の定義を答えなかったという理由で返金は無理だという話をしてきました。

最初の時点で返金するつもりがないことは薄々気付いておりましたが、改めて時間を無駄に使ってしまいました。

まとめ

結果として散々な思いをしてしまいましたが、この後受講したスクールでは、カリキュラムの内容をノートに全文書き取るようなことをするようになりました。
この時まで、結構な数の転売スクールに参加してきましたが、カリキュラムの動画を何度か見ることはあっても、全文書き取るようなことはしてきませんでした。
『Business Journey』は内容的には残念なものでしたが、体験としては学びが深かったといったところでしょうか。

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